山本マサヤのコラム【非日常的日常の心理学】

メンサ所属のメンタリストとして心理学やマジックを組み合わせたパフォーマンス・心理学のセミナー・舞台・映画・メディア出演などさせていただいています。 日々の活動報告や、日常に隠された以外な心理学活用方法【非日常的日常の心理学】をご紹介していければと思っています。 応援よろしくお願い致します。

【98%の人の答えが一致する心理テスト】ネーミングが与える心理効果

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画像出典:Wikipedia

 

【問題】

上記2つの図形それぞれに名前を付けるなら、どちらを”ブーバ”、どちらを”キキ”と名付けますか?

 

 

 

 

 

みなさんは、どちらに、どちらの名前を付けましたか?

 

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実は、国・性別・年齢に関係なく、98%の人がギザギザの絵(左側)を「キキ」、ウネウネの絵(右側)を「ブーバ」と名付けるそうです。

 

これは、ブーバ・キキ効果と呼ばれ、言葉の音は心理的に人に影響を与えており、大多数の人で共通である可能性を示唆しています。

 

これは、日本の映画のキャラクターの名前にも活用されています。

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・ゴジラ

・ガメラ

・ギャオス

・レギオン

など、怪獣の名前には濁音(特にガギグゲゴ)が使われることが多いのは、濁音は「膨張、放出、力強さ」などを表し、特にGの音(ガ行音)は暴力的な負のイメージが男子を惹きつけるからだそうです。

参照:怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)

 

また、企業名や商品名に関しても、言葉の意味だけでなく、提供するサービスと、言葉の与えるイメージがきちんとマッチしているかを考慮した命名が必要かもしれません。

 

実際に、ブランドネームを変えただけで、売れなかった商品が売れるようになった事例もあり、マーケティングの分野でも、企業名や商品名が顧客が与える"体験"について、注目されています。

 

音を楽しめるような商品名・ブランド名は顧客の記憶に残りやすく、人に親しみを覚えてもらえるようになるのではないでしょうか?

 

そういう目線で、タレントやアイドルの名前を見てみても面白いかも。。。。

 

参照:

・久留米大学 木藤恒夫:音と形の心理学
・商学研究論集:ブラソド・ネームにおける語感の影響に関する一考察

・京都大学デザイン学ユニット:無意味スケッチ図形を命名する

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)

【たまたま知った「ブーバ/キキ効果」がおもしろかったです】 | 今村だけがよくわかるブログ