山本マサヤのコラム【非日常的日常の心理学】

メンサ所属のメンタリストとして心理学やマジックを組み合わせたパフォーマンス・心理学のセミナー・舞台・映画・メディア出演などさせていただいています。 日々の活動報告や、日常に隠された以外な心理学活用方法【非日常的日常の心理学】をご紹介していければと思っています。 応援よろしくお願い致します。

【認知心理】人に優しくする想像をするだけで人は優しくなる

f:id:yamamoto-m0408:20151213004005j:plain

 

人間は将来経験すると思える出来事に、自己を投影して、今体験しているかのようにイメージすることができます。

この認知機能は、”エピソード的未来思考”と呼ばれ、その仕組みは未だ不可解な点が多くあります。

 

そのエピソード的未来思考を活用することで、人間の考え方にまで影響を与えることが可能という研究結果が出されました。

 

今年(2015年)にボストン大学で行われた実験で、人間は相手に優しくしているシーンを想像するだけで、その人の向社会的行動(他人を助けることや他人に対して積極的な態度を示す行動)が増えるという研究結果を出しました。

また、優しい行動をしている他者を想像することでも効果があるという結果が出ているため、小説を読んで想像するという行為は、人間が内面的に成長するいい効果があるかもしれません。

脳の中で起きたことが現実に反映されるなんて、マトリックスみたいだ。

 

参考:

When Can Imagining the Self Increase Willingness to Help Others?

エピソード的未来思考における意味記憶の役割