【認知心理】人に優しくする想像をするだけで人は優しくなる
人間は将来経験すると思える出来事に、自己を投影して、今体験しているかのようにイメージすることができます。
この認知機能は、”エピソード的未来思考”と呼ばれ、その仕組みは未だ不可解な点が多くあります。
そのエピソード的未来思考を活用することで、人間の考え方にまで影響を与えることが可能という研究結果が出されました。
今年(2015年)にボストン大学で行われた実験で、人間は相手に優しくしているシーンを想像するだけで、その人の向社会的行動(他人を助けることや他人に対して積極的な態度を示す行動)が増えるという研究結果を出しました。
また、優しい行動をしている他者を想像することでも効果があるという結果が出ているため、小説を読んで想像するという行為は、人間が内面的に成長するいい効果があるかもしれません。
脳の中で起きたことが現実に反映されるなんて、マトリックスみたいだ。
参考:
When Can Imagining the Self Increase Willingness to Help Others?
【音楽の心理学】最もリラックスできる音楽はこれ!
音楽を聴く目的は様々ですが、リラックスしたい時に、どんな曲を聴きますか?
イギリスのバンドマンと科学者が協力して、最もリラックスできる音楽を作り出しました。
それが、以下の音楽。
ちょっと神秘的な感じの音ですね。
この音楽は、睡眠導入効果が高く、運転中に聴くことは危険だとされています。
音楽のリズムやハーモニーは聴いている人の心拍数を下げて、ストレスホルモンを抑える効果があるそうです。
女性40人に対して、上記の音楽に加えて、
・エンヤ
・モーツアルト
・ColdPlay
の、音楽を聴いてもらいながら、パズルをしてもらいました。
その時のストレス値や心拍数を測定したところ、他の音楽に比べて”Weightless”は11%ストレスなどに対して効果的だったそうです。
さらに、何人かは眠気に襲われたそうです。
ストレスを感じた時や安眠したい時に、ぜひ、聴いてみてください。
参照:
Need This New Innovation? The Most Relaxing Music Ever Recorded - See more at:
【今年から義務化】日常のストレスチェックしましょう(ストレス軽減動画付き by KAGOME)
2015年から従業員50人以上の企業に対して、従業員のストレスチェックの実施が義務化されました。
(実は、それに伴ってカウンセラーのニーズが発生するのでは?と思い、心理カウンセラーの資格を既に取得していたり。笑”)
さて、今回のコラムでは厚生労働省が出している”職業性ストレス簡易チェック表”をご紹介していきます。
最後に、KAGOMEが脳波の専門家監修の基制作した、ストレス軽減動画を載せいていますので、合わせてチェックしてみてください。
以下のストレスチェックを実施して、項目ごとの「そうだ」「まあそうだ」の数でストレス性をチェックしていきましょう。
判定結果は以下になります。
No.1~No.7:
「そうだ」と「まあそうだ」の選択が6つ以上あれば仕事の負担度「要チェック」です。
No.8~No.10:
「そうだ」と「まあそうだ」の選択が2つ以上あればコントロール度「要チェック」です。
No.12~No.14:
「そうだ」と「まあそうだ」の選択が2つ以上あれば対人関係「要チェック」です。
No.16とNo 17とNo.11:
「そうだ」と「まあそうだ」の選択が2つ以上あれば仕事の適合性「要チェック」です。
「仕事の負担度」、「仕事のコントロ ール度」、「仕事での対人関係」、「仕事の適合性」のいずれか2つに要チェックとなっ ている場合は、要チェックのない場合と比較して、心理的ストレス反応が要チェック のリスクが男性では 2.4 倍、女性では 2.5 倍、要チェックが 3 つの場合は、男性では 4.6 倍、女性では 5.6 倍、4 つの場合は男性では 6.6 倍、女性では 7.6 倍になると報 告されています。
また、同様に、身体的ストレス反応が要チェックとなる確率もスト レス要因に要チェックがついた数が多くなるに応じて高まることが明らかになって います。
みなさんのストレス度はいかがでしたでしょうか?
上記の診断はストレス診断の一部になるため、全部の質問からストレス状態を診断をしたい場合は、以下のリンクから試してみてはいかがでしょうか?
ストレスを溜め込んで、病んでしまう前に早めにリフレッシュしましょう。
ケチャップで有名な(僕の中で)カゴメが脳波の専門家監修の基制作した、ストレス軽減動画を公開しています。
上記のテストで要チェック項目があった場合は、観てみてはいかがでしょうか?
カラフルな野菜が「KAGOME LEAF PACK」に変化する、ストレス軽減動画です。脳波の専門家が監修した動画を見て、あ
【IQにまつわる嘘?・本当?】IQは先天的・後天的?(※そもそも脳トレで脳は強化できません)
私はMensaという、IQテストでIQ148以上を出した人が入会できる団体に所属しており、IQというものにとても興味を持っています。
よく、「IQは後から鍛えることができるのか?」という質問を受けます。
Mensaの中でも、「IQは先天的なものである」、「IQは後から鍛えることができる」の両方の意見がありますが、果たして、どちらが正解なのでしょうか?
※個人的には「後から鍛えることができる」という意見の人のほうが多い気がします。
IQは後から鍛えることができるのでしょうか?
それとも、遺伝的なものなのでしょうか?
少し話が逸れますが、「脳トレ」が少し前に流行ったり、現在もスマホアプリで様々な脳トレゲームが出てますが、このタイプのゲームをして脳が鍛えられるという科学的根拠はありません。
ただ、ゲームに慣れて、そのゲーム自体が上手くなっているだけであると考えられています。
では、IQはどうでしょうか?
IQは「後天的なものなので、環境によっては強化できるもの?」、「先天的なものなので、強化は難しい?」どちらでしょうか?
2015年4月に発表されたカルフォルニア大学でのIQに関する実験報告があります。
7,584人の子供に対して行われた実験で、IQを強化する学習を行った後に、その子供のIQがどう変化するのかを追いかけた実験です。
下記グラフは、IQを高める学習を止めた後に、その子供のIQがどう変動したかを毎年追いかけたグラフになります。
太い線が全体の平均になるのですが、年々減少していることがわかります。
つまり、IQは筋肉と同じで「高める努力」または、「維持する努力」を怠ることで、その人のIQは年々減少するということですね。
この実験自体、IQが下がることにしか焦点を置いてないので、学習によってIQが上がるのかは、他の論文を探してみる必要があるかもしれません。。。。
この実験は、子供を対象とした実験なので、大人の場合どうなのかは分かりませんが、少なからずこの研究結果から、その人の周りの環境によってIQは高めることも下げることもできると言えます。
さぁ、みなさんも、IQの問題をたくさん解いて、Mensaへ入会を!!
マサヤの紹介で入ると今なら!!。。。。すみません、何も出ません。。。笑”
参照:
・The environment in raising early intelligence: A meta-analysis of the fadeout effect
【98%の人の答えが一致する心理テスト】ネーミングが与える心理効果
画像出典:Wikipedia
【問題】
上記2つの図形それぞれに名前を付けるなら、どちらを”ブーバ”、どちらを”キキ”と名付けますか?
みなさんは、どちらに、どちらの名前を付けましたか?
実は、国・性別・年齢に関係なく、98%の人がギザギザの絵(左側)を「キキ」、ウネウネの絵(右側)を「ブーバ」と名付けるそうです。
これは、ブーバ・キキ効果と呼ばれ、言葉の音は心理的に人に影響を与えており、大多数の人で共通である可能性を示唆しています。
これは、日本の映画のキャラクターの名前にも活用されています。
・ゴジラ
・ガメラ
・ギャオス
・レギオン
など、怪獣の名前には濁音(特にガギグゲゴ)が使われることが多いのは、濁音は「膨張、放出、力強さ」などを表し、特にGの音(ガ行音)は暴力的な負のイメージが男子を惹きつけるからだそうです。
また、企業名や商品名に関しても、言葉の意味だけでなく、提供するサービスと、言葉の与えるイメージがきちんとマッチしているかを考慮した命名が必要かもしれません。
実際に、ブランドネームを変えただけで、売れなかった商品が売れるようになった事例もあり、マーケティングの分野でも、企業名や商品名が顧客が与える"体験"について、注目されています。
音を楽しめるような商品名・ブランド名は顧客の記憶に残りやすく、人に親しみを覚えてもらえるようになるのではないでしょうか?
そういう目線で、タレントやアイドルの名前を見てみても面白いかも。。。。
参照:
【記憶の心理学】「Appleのロゴを書いてください」←98.8%が間違える
みなさんが思っている以上に、人間の記憶は曖昧で、「絶対に覚えているはず!」ということも、実はとても曖昧だったりします。
例えば、Appleのロゴを記憶を頼りに描けますか?
カリフォルニア大学で行われた実験で、大学生85人に、Appleのロゴを書いてもらう実験が行われました。
(52人のAppleユーザーと、10人の他ブランドPCユーザー、23人の両ブランドユーザーが対象)
実験の結果、以下のような間違ったロゴを書いてしまった人が、85人中84人もいたそうです。
人間の記憶は思っている以上に曖昧ですが、ここまで適当だったとは。。。。
みなさんは、正しくかけましたでしょうか?
正解は、こちらです。
・85 college students tried to draw the Apple logo from memory. 84 failed.
【ハロー効果】外見による性格印象一覧
ハロー効果をご存知でしょうか?
ハロー効果(ハローこうか、英:halo effect)とは、心理学者エドワード・ソーンダイクによって名づけられた造語で、心理的効果の一つ。 ある対象を評価をする時に顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。 認知バイアスの一種である。
つまり、相手の外見・地位・肩書きなどによって、相手の人間性を判断してしまう現象のことです。
これは、国の文化的な影響を受けるものがいくつありますが、日本人の研究者によってまとめられたものが以下になります。
出典:好きと嫌いの心理学入門 【つながりのある外見的特徴と性格特徴(大橋ら、19761)】
過去に、メラビアンの法則について取り上げたように、自分の印象は外見による影響が大きいので、自分の印象について上記のようなバイアスがかかっている可能性大きいです。
自分がどのような印象を受けたいのかに合わせて、自分の髪型や体型などを変えてみるのはいかがでしょうか。